遺産の分割

■遺産の分割

遺産の分割とは、相続財産の共同所有関係を脱して、財産の帰属を決定する手続きのことをいいます。遺産の分割は、相続人間の自由な協議によってなされるのが建前です。

■遺産分割の方法

1.指定分割

被相続人は、遺言で分割の方法を定め、もしくは第三者に委託することができます。
分割方法の指定は、取得すべき財産の種類だけを指定する場合や、具体的な配分方法を指定する場合があります。

2.協議による分割

遺言による分割の指定がない場合または無効な場合には、相続人は全員の協議によって分割することができます。
分割協議は、相続人全員が参加し、全員が同意しなければ成立しません。持回りにより作成することもできます。遠隔地にいる相続人については郵送等によって作成する場合もあります。

※債務の分割は、共同相続人間では有効ですが、債権者の承諾がない限り債権者には対抗できません。

3.家庭裁判所による分割

遺産の分割について相続人間に協議が調わないとき、または協議することができないときは、相続人は単独または共同で遺産の分割を家庭裁判所に請求することができます。
分割の請求を受けた家庭裁判所は、事件を調停に付し、調停が成立しないときは、民法に定める分割の基準にしたがい審判によって分割します。

■遺産の具体的な配分方法

1.現物分割

1つ1つの財産を誰が取得するのかを決める方法で最も多いのがこの方法です。
たとえば親が住んでいた土地建物は長男が取得し、アパートの敷地と建物は二男が取得するといった方法です。
この方法で配分する場合、それぞれの相続人の法定相続分どおりに配分することができないケースがほとんどなのが実情です。

2.代償分割

ある相続人が財産を取得し、他の相続人へは財産を取得した相続人から金銭などを与える方法が代償分割です。親が住んでいた土地建物は長男が取得し、その代わりに長男が二男に対して現金を1000万円支払うという方法です。現物分割を補完する方法として使われます。

3.換価分割

財産を売却して金銭で配分する方法です。

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