相続対策の3つの視点

■相続対策の3つの視点

相続対策には、大別すると1.節税対策2.争族対策3.納税資金対策の3つがあります。

■節税対策

争族対策の第1番目は相続税そのものを減額することです。相続税額を減額する方法としては次のようなものがあります。

1.相続税法の非課税規定を活用する

・預貯金を終身保険に変えておくこと
・未上場株式で株価が高い会社からは死亡退職金と弔慰金を受取ること
・お墓を買う予定がある場合は生前に買うこと

2.小規模宅地の評価減を活用する

・居住用や事業用宅地の一定の面積までは評価引下げ特典があります

3.財産の評価額を引き下げる

・預貯金を沢山持っている人は売り易い不動産に替えておく
・未上場会社のオーナーは専門の税理士に依頼して株価を下げてもらう

4.贈与を活用する

・婚姻期間が20年を超えた夫婦は配偶者へ居住用財産を贈与する
・長期間かけて贈与により財産を配偶者と子供に分散する
・法定相続人以外の孫や子供の配偶者に財産を贈与する

5.その他

・養子を迎える
・永代供養料は生きているときに払うこと

■争族対策

親が亡くなった場合、片方の親がいる場合といない場合とでは片方の親がいない場合の方が争族人間での争いが多い傾向にあります。また、遺産規模が小さい方が大きい方より争いが多くて激しい傾向があります。遺産について相続人間で争うのは時間と費用が嵩むので決して良いことではなく、避けて通りたいものです。争族を未然に防ぐ方法を親側と子供側に分けて列挙いたします。

1.親側の対策

・相続について無関心にならないこと(配偶者と子供のことを考えて下さい)

・常日頃から子供たちとは親密にして下さい
・子供たちには極端な差別をしないで下さい
・遺言書を大いに活用して下さい
・遺言書には子への思いと遺言書を書いた理由を書き添えてあげて下さい
・遺言者は子供たちに、残された配偶者を大切にしなければならないように工夫した遺言書を残して下さい
・複数の(相続人の数に応じた)財産を残して下さい
・預貯金などの分け易い財産に替えておいて下さい

2.子側の対策

・兄弟は仲良くして下さい
・財産を独り占めしようとしないようにして下さい
・多少の意見の食違いがあったときには妥協する心を持って下さい

■納税資金対策

相続税が課税される程の財産を残される方は亡くなられた方全体の数パーセントに過ぎません。しかしながら一方で相続した財産の構成内容によっては相続税が払えないという相続人も数は少ないですがいます。そのような場合相続人は納税資金の確保に苦労いたしますが納税資金を確保する方法を亡くなる前(被相続人が行う対策)と亡くなった後(相続人が行う対策)について列挙いたします。

1.被相続人が行う対策

・不動産を沢山お持ちの方はまず売れる不動産と売れ難い不動産に選別して下さい
・売れにくい不動産は廉くても良いから処分して現金化して下さい
・売れ易い不動産は値下がりする前に売却して現金化して下さい
・納税資金が賄える程の生命保険に入って下さい
・未上場会社のオーナーは後継者に納税資金が賄える程の死亡退職金を残してあげて下さい
・未上場会社のオーナーはM&Aも視野に入れておいて下さい

2.相続人が行う対策

・不動産が沢山ある場合はまず売れる不動産と売れ難い不動産を選別して下さい
・売り易い不動産を早く処分しましょう
・未上場会社の株式を相続した方で経営に自信がない方は会社を売って下さい

※アローズ税理士法人では、相続・相続税に関する事前対策をアドバイス致しますので是非ご相談下さい。

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