相続税とは
■相続税とは
相続税とは、相続または遺贈により財産を取得した個人に対して課される税金であります。
遺贈により法人が財産を取得してもその法人には相続税が課税されることはありません。
個人にしか課税されない税金であります。
■課税財産の範囲
1.相続または遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において日本に住所を有するもの
および日本国外に住所がある個人で5年以内に日本に住所を有していた時があるもの(相続税法上、無
制限納税義務者といいます)
※日本国内と日本国外、すなわち世界中にある財産が相続税の課税対象となります。
2.相続または遺贈により日本国内にある財産を取得した個人でその財産を取得した時において日本に住
所を有しないもの(相続税法上、制限納税義務者といいます)
※日本国内にある財産が課税対象となります。
■相続税の課税方式
1.相続税の総額の計算
第1段階において被相続人から相続または遺贈により財産を取得したすべての者の相続税の総額を計算します。
※被相続人の遺産全体に課税する方式を遺産課税方式といいます
2.各人の相続税の計算
第2段階において各相続人が取得した財産金額の割合で相続税の総額を按分して各相続人の税額を計算します。
※遺産を取得した相続人ごとに課税する方式を遺産取得課税方式といいます
3.折衷方式
日本の相続税課税方式は遺産課税方式と遺産取得課税方式との折衷方式となっています。
